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ステンドグラス悪童日記

タコの滑り台

昨日は山梨で教室があった。
帰りは実家から甲府駅まで歩くのだが、道を変えてみると駅近くの公園にタコの滑り台があった。こんなのあったっけ?タコの周りにロープと貼り紙がしてあった。夜だったので読めなかったが、きっと取り壊しになるのかな?と思った。
かつては真っ赤で子供達もたくさん遊んでいただろう。赤い塗装は剥げ落ちさみしそうである。
そして今日の読売新聞、都民板にタコの滑り台の記事がある。作ったのは芸大卒の芸術家の卵で「子供達の想像力を刺激してやろう」複数の曲線が組み合わさった、何か分からない抽象形の滑り台を作った。ヘンリ-・ムーアのような。
「石の山」と名付け、いくつかの公園で採用され自信満々だった。それが区役所の幹部の一言で、その鼻をポキリと折られてしまったそうである。
「これじゃあ何だか分からんなあ。そうだ、頭を付けてタコにするか」
「なんてこった」頭を付けて渋々作った。だが、そんな思いに反して注文が次々寄せられた。
なんでと思い公園に行ってみると、子供達は大喜びしている。やっぱり子供達が楽しんでくれる物を素直に作らなければ、っと思ったそうである。
昨日、帰り道を変えさせ、出会えたタコが私に呼びかけている。タコが私に何か教えようとしている。とは考え過ぎだろうか。私にはそんな思考癖がある。
記事になったタコは40年間愛されて昨年の7月に壊されてしまった。お別れ会では
「タコさん、思い出をありがとう」。子供達の声に制作者は胸が熱くなった。そしてこんなことを思ったそうである。
「頭が付いていないままだったら、こんなに愛されることはなかったかもしれない」


小川三知の本

whitecoatさんのブログで知った三知の本を買った。
写真の割合が多く、情報量も期待以上だった。これで3150円なら満足だ。
 
日本のステンドグラス 小川三知の世界
文 田辺千代   白揚社  
生徒からも取り寄せて欲しいと言われているので注文するつもりだ。
梅と竹のパネルは拡大写真で見れた。コメントをいただいた背景は、たしかにCX12より薄いサンゴバンじゃないみたいだ。白と黄の色むらがある。教えていただいた、もう製造してない物かもしれない。
ユリは製作していた。でもイメージした物とは違う。
コブシとアジサイみたいな構図の梅と欅のパネルもある。見たことのない作品が見れてとても参考になりました。


関係ない話だが

アートスクールに通いだして半年間はバイトもせず預金で暮らしました。
地下鉄は慣れてないので、最寄り駅が東横線の多摩川園で、川沿いに大きな公園のある環境の良いところにアパートを借りました。
当時アートスクールは週5で土曜日も自由に使えたので週6で通いました。学校が終わると銭湯に行き、若貴×曙の相撲を見る、そんな日々だったと思います。
秋になりバイトを始めました。缶詰工場からより良い時給を求めて居酒屋で終電まで働きました。新規オープンのお店でとても忙しく、新しい主任が来るまでの半年間、まかないも食べれず終電ギリギリまで働きました。(苦労話じゃない、苦労した気はまるでないのだから)
駅からアパートまでの途中、中原街道沿いにラーメン屋があり、よくそこで遅い晩ご飯を食べました。いつも1時過ぎに現れるので、マスターもバイト帰りだと分かっていたのでしょう、「サービスです」っとよく卵をくれました。
ある日、常連さんらしい人との会話で「今日で店を閉めます」ッと聞こえてきました。今まで会話などしたことがありませんでしたが、何か言わなくちゃ、卵をいつもありがとうとか、店がなくなると困るよ、とか何かねぎらいの言葉を・・・
「ごちそうさま」と結局いつもと変わらない言葉で店を出ました。
ここで何か言ってあげたらどんなにうれしいだろう。どんなに救われるだろう、という言葉を、人生のいろんな場面で私は言わなかった気がします。
もう15年も前のことですが、よく憶えています。
先週の生徒の発注はよく忘れるくせに。
きっといつも1言足りない私に何か教えたいのかな。
ありがとうとかごめんなさいとか、褒め言葉もあまり言わないね。
そんなことを考えている間にもうすぐ41歳です。
きっとさくらが綺麗に舞い散っていたからでしょう・・・ってサクラは関係ないか。


ステンドグラス制作 ユリのミラー

ネットが普及していろんな犯罪もありますが、同業者のブログに感心したり、コメントが来ているとうれしくなったり、使い方しだいで善くも悪くもっと感じています。
ユリが今日納品しでした。手渡しでしたが、イメージ通り!と喜んでいただき、ホッとしています。
制作やガラスのことなど、初心者の参考になればと書きたいと思います。
白い花に白の背景は決めていました。ぼけるかな?って不安もありましたが、ランバーツS1064の透明部分が多い所を使えば差はでました。花はココモKO120とKO113です。
鳥と花の華やかなミラーがご希望だったので、赤のジュエルや青、ピンクも入れましたが、緑の濃淡と白の2色だけユリだけでも良いデザインになると思います。
緑は濃い順にKOG249KOG256KO217KO226KO258です。以外と多いでしょう。
KOG249は注文したらイメージとまったく違う色で返品したくなりました。なので前からもっていた物を使いました。ココモも見て買わないといけませんね。
あと、おしべにランバーツX2257X328、グラデーションはAC37です。
学習したことは。
デッサンは花が手に入るならした方が良い。モクレンやカラーなど写真でデザインした時より自信が持てた。
ユリのおしべなどは実際に近い色の左の花より、ちょっと鮮やかにした右の色の方が映える。小さい面積の時に特に感じる。
おしべは製図で2mm弱でした。3枚刃を使わずガラスカットも小さめにしたが、予想以上に削る。1/8のコパーが良い。
そんなことを感じました。余談ですがユリを見た生徒の3~4人に「おしべは服に付くと色が落ちないので取った方がいい。」と言われました。とったら、なんて貧相な花なんでしょう・・・これじゃあまゆげの取れた○○○○じゃないか(有名美人女優の名が浮かんだがブログなので書くのをやめました。ヒントも出さない)。服に付かないように気を付けて、花はそのままがいい。
ガラスの使い方や選び方など、他にもいい案はあるのかもしれません。こっちのガラスの方が良くなるはずだ。みたいな一見批判的な意見でも建設的な提案ならお互いの為にもなるし教えてください。


ステンドグラス制作 ユリのミラー

仕事に追われていたらブログの更新がおろそかになっていました。
小川三知風デザインの為に描きためたユリですが、ご注文品なので三知風とは違います。
華やかな鳥と花のミラーがご希望です。
ガラスや制作についてのことはまた改めて。とりあえず今現在の作業状況です。
ガラスの色検査を終えて、これからコパー巻です。


小川三知の日曜美術館を見て

今日の日曜美術館は最近よく取り上げられる三知のステンドグラスだった。
狩野派の線、みたいな話になると芸大から日本画家を目指した三知と私のギャップを感じずにはいられない。
改めて見た梅と竹は前より良く感じた。余計な装飾と思っていた線が良く見えてきた。
木蓮だと思い込んでいた木はこぶしだった。
こぶし?ってなにか違うの。ブログにも木蓮と書いてしまったのに・・・
午後は母を連れて花を出荷している親戚の家にお花見に。
庭に咲いた花を見て「あっ木蓮が咲いている」と言ったら「あれはこぶしだよ」えっ!こぶし!!あれが~  今日の今日だ。
・・・やはりシンクロしている。私は何かに導かれている。っか、思い込みが激しいかのどちらかだ。

写真は手前が梅、奥がこぶし。画像が悪いデジカメ買おうと決心した。
作品のガラスも気になった。
背景はCX12あたりだろうか?鳩山会館はブルズアイっぽいけど。作り手で三知を研究している人っていないのかな?
三知風のデザイン画を仕上げないと。
焦る気持ちもあるが、3月末で退職する方から職場にステンドグラスのミラーを送りたいと依頼があった。花と鳥も入れてデザインはお任せ、ユリにしようかと迷っている。
31日が納期、納期が決まっているのでこちらはきちんと経過などアップしたい。


小川三知風ステンドグラス制作2

ユリを描きながら小川三知風のデザインについて考えました。
ティファニーの華やかさに比べ落ち着いた素朴な感じでしょうか。
ウロボロスの華やかなガラスよりココモの落ち着いた感じだろうか?
ユリに合わせるなら何の木(花)だろう。三知は木蓮にアジサイを合わせていたが季節なんか気にしなくていいのかな~
現在の日本にも花を個性的に表現する作家さんはいる、私個人の意見だが装飾的なものなら三知に負けないぐらいだと思う。三知の良さはデザインと言うより構図なのだろうか。
三知の梅や竹のパネルのデザインされたものより、やはり木蓮の自然に生えている感じのものがよく感じてしまう。
今回、三知の作品を検索していたら現代の作家だろうか、私の知らない良い作品をいくつか発見してしまった。
ん~正直あせりを感じる。人の真似をしていていいのだろうか?そもそも三知風のデザインが描けるのだろうか?
まだ40歳だ、考えるより1つずつ作ろう。それから失敗か成功か考えればいいや。


ブログの画像が見れない件。

ブログの写真が見れないと連絡が数件ありました。業者からの返事をそのまま載せます、解決になるでしょうか?
自分でも携帯から送っていた写真をデジカメから送って見ようかなっとカメラ購入を検討中です。画像も悪かったので。
小川三知風ステンドグラスのデザインはゆっくりやっています。組みに入った仕事と確定申告と一緒にやっているので、来週から加速すると思います。16日の日曜美術館前にはデザイン画を仕上げたかったのに、思い通りには進まないものですね。いつもですが。
以下、ブログの写真についてです。
ロリポブログの画像が表示されない件につきまして、
調査いたしましたところ、サーバー等で障害の発生は
見受けられず、弊社環境で正常な表示を確認いたしました。
このため、要因の特定にいたっておりませんがご利用の
PC環境、エラー表示等の詳細をご確認のうえご連絡を
いただけましたら幸いです。
また、コメント投稿できない件に関しましては、
ご利用のサーバーで正常な動作、表示を確認いたしました。
このため、要因といたしまして以下のことが考えられます。
・3万バイト(全角で1万5千文字)以上のコメント文字数
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 トラックバックを拒否されるため「403エラー」が表示されます。


ステンドグラス教室最近の作品

今日できあがった作品。
葛飾北斎の  祭屋台天井 龍  を参考にデザインしました。
彼女の実家は表具屋さん、お兄さんは芸大卒の日本画家で芸術家一家です。
龍はウロボロス60ー16、1枚で腹とウロコの部分を取りました。
1部の人に写真が見れないと連絡いただきました。今問い合わせています。
もうしばらくお待ちください。


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

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