ステンドグラス悪童日記

この1年

 戦後70年、そのことが気になる年でした。

保育園で祖父母のことを書く機会があり、戦死した祖父のことを書きました。
36歳で上海でなくなった時、5人の子供がいました。
最後に1目だけでも家族に会いたかったのだと思います。
最近実家に帰った時に、可愛がってもらった祖母より、1度も会ったことのない祖父の写真を見る時間が長くなった気がして『なんでだろう?』と思いました。
子ができたから?お墓が汚いから?理由は分かりませんが戦争が気になる1年でした。
私生活では本を読む機会も増え『銀二貫』から『みをつくし』など料理がらみを読み、料理教室に通い始めました。
とどめはお涙頂戴の本など、と思いながらも『はなちゃんのみそ汁』を読み求めていることが書かれていました。
2016年は男手ひとつで2人の子供を育てるつもりでお料理頑張ります。(1人は妻)
仕事の方は方は順調です。来年はでっち(バイト)が月1になるのでほとんど1人でやってます。
限られた時間で効率よく。綺麗に速く組めれば問題ないでしょう。
教室は私の指導力以上に上手な生徒さん揃いです!
ポールの日本公演やメッシも連れて行ってくれます。
ちなみに来年は無農薬野菜や調味料など受け付けております。
散らかった工房で、大掃除は来年だな。っと思いながら今年最後の日に書いています。
どうぞ来年もよろしくお願いいたします。

ピンクの花の色検査

ピンクのハナミズキのステンドグラスです。ドアに設置されます。
前作の白と似ていますが、こちらが先にデザインされていました。白い花でデザインしましたが、ご希望でピンクの透けたガラスに変更です。

花水木のドアのステンドグラス

晴れた日に自然光で見ると綺麗でした。ブルーのストリーキーも効果的です。葉はグリーンから紫になるように、大きな水玉の模様もご希望お聞きしながらデザインしています。

色検査の日はあいにくの曇り空で、暗めに見えます。マスキングで印した箇所を切り直しました。

花水木の色検査

青と赤の円が濃く感じます。下の大きな花は情緒を感じられるように(そうなったら良いなと思い)右上を薄めのピンクに、右上の花はピンクはお施主様のご希望で左から濃くなるように切り直しました。

花水木の色検査

微妙な違いですが分かりますか?10数ピースを切り直し、しっくりしました。追加料金はありません。

最初から直しがないようにしたいですが、色数が多いと難しさもあります。
アンティークの場合、外側と内側など場所で色の濃さが変わり、難しい分面白みもあります。


ハナミズキの取付け。

兵庫県三田市のステンドグラスの取付が終わりました。
もう長年お住まいのお宅で、下見で既存のドアがそのまま使用できる確認しました。

ドアの花水木

花水木のドアのステンドグラス

アート梱包で30万円以上と言われ、2分の1で作り現地でつなぎました。梱包送料は1万円です。
中心の太いラインで分けていますが1㎜の誤差なく作っています。つなぎ目は真鍮棒で隠れていて分かりません。半分で制作しても、3本の真鍮が木枠に挟まり強度もあります。

取付けは苦労しました。押し縁はビス止めした1カ所しか外れず、木で隙間を埋めてあり、ガラスは立てたままカット。ちょっと危険でした。幸いなことに2枚で制作していたため、上下を『くの字』で差し込み、ステンドグラスを押し込んで設置できました。Y型のケイムで外枠を囲うと幅のないドアにも設置できます。

ドア

洗濯機が見えます。室内で向こう側が暗いですが、右上から光が差します。
安定しない光源ですが、光があたる所に花のデザインを集め、下側はオパック(乳白色)で反射光でも色がハッキリ見え、目隠しにもなるようにしました。


クリスマスパーティー

前回のクリスマスソングの思い出のネタ。前に書いた気がして見たら3年前に書いていました。

そろそろ気をつけないといけないな~。
土曜は来れる人だけで持ち寄りのパーティーでした。前は火曜にすることが多かったですが、最近は土曜が多いです。呑んべいが多いから?
美味しそう!!
ケーキもお腹いっぱいになりました。
飲み会にだけ出席率の高い人もいます。
年齢の話になり20代半ばの娘に。
「もう親でもおかしくないな~」とか言うと、「両親とも46歳です」って。
私より2つ下でした。
これが終わると私のクリスマスも終わりです。

ステンドグラス教室作品

 街ではイルミネーションが輝き、クリスマスソングが流れるようになりました。

1人身の生活が長かったせいか、結婚後もこの時期には切ない気分になります。
本当に1人身の人には悪いかもしれないけど。
そんなリアル1人のために、癒し系の作品を集めました! 余計なお世話ですが。
生徒作品です。
犬のミラー。裏側に肉球がついています。
ステンドグラス 犬
物憂げ表情が良いですね。
こちらも犬の時計。
ステンドグラス 
どこかで見た犬ですが、あまり触れないようにしましょう。
小鳥のサンキャッチャー。
ステンドグラス
ワイヤーでくるりと巻いてかわいいですね。まつ毛もついています。
表参道のイルミネーション。
チビのお迎でここを横切ります。保育園はラフォーレ斜向いのキャットストリートの脇を入った所にあります。
私の子供時代とだいぶ環境が違います。生まれた頃の実家は道が舗装もされてなくて、トイレは家の外にあり、ポッちゃんと落ちる便所で、屋根裏ではネズミが運動会、夏は蚊帳を吊って、冬は石炭のあんか、ちゃぶ台でご飯を食べる。両親に兄、婆さんという平均的な家族構成で引越す小3まで育ちました。
クリスマスの思い出は、なぜか不機嫌な私に「クリスマスソングをかけて」と親から優しく言われ、ふてくされながらかけたレコードがとても良くて。
そんなことが1番思い出されます。

ハナミズキ組立

ハナミズキの組が終わりました。
ドアに設置するステンドグラスなので、補強のため横ラインに真鍮棒を付けます。

ハナミズキの組立

困ったことに170㎝を越えるアート梱包は、兵庫県まで30万を越えると言われ半分にして現地でセットすることにしました。

ハナミズキの組立

UケイムをH12を差し込み違和感なく仕上げます。設置後の画像はいずれまた。
5〜15ミリのケイムを使い隙間なく組み、ドアにはY型のケイムで差し込みます。

ハナミズキの組

下側にガラスにはハナミズキはありませんが、ガラスの素材だけでも綺麗です。

ハナミズキの組立

ランバーツのリーミーとオパック。良い物を選んで仕入れたアンティークガラスです。
面取りガラスも効果的に使いました。

最高の素材で丁寧に組上げました。馬毛ブラシで仕上げてあります。


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

>>詳しいプロフィール<<


ブログ内検索



カテゴリー

  • 制作について (163)
  • 施工例 (110)
  • 教室 (416)
  • 日々のこと (219)
  • 未分類 (94)


  • にほんブログ村 美術ブログ ステンドグラスへ
    にほんブログ村

    月間アーカイブ

  • 2022年6月 (4)
  • 2022年5月 (1)
  • 2022年4月 (1)
  • 2022年3月 (3)
  • 2022年2月 (5)
  • 2022年1月 (4)
  • 2021年12月 (3)
  • 2021年11月 (3)
  • 2021年10月 (3)
  • 2021年9月 (4)
  • 2021年8月 (3)
  • 2021年7月 (2)
  • 2021年6月 (3)
  • 2021年5月 (6)
  • 2021年4月 (3)
  • 2021年3月 (1)
  • 2021年2月 (4)
  • 2021年1月 (4)
  • 2020年12月 (8)
  • 2020年11月 (7)
  • 2020年10月 (3)
  • 2020年9月 (2)
  • 2020年8月 (5)
  • 2020年6月 (5)
  • 2020年5月 (12)
  • 2020年4月 (13)
  • 2020年3月 (7)
  • 2020年2月 (2)
  • 2020年1月 (4)
  • 2019年12月 (4)
  • 2019年11月 (3)
  • 2019年10月 (4)
  • 2019年9月 (2)
  • 2019年8月 (3)
  • 2019年7月 (1)
  • 2019年6月 (6)
  • 2019年5月 (6)
  • 2019年4月 (7)
  • 2019年3月 (4)
  • 2019年2月 (6)
  • 2019年1月 (1)
  • 2018年12月 (9)
  • 2018年11月 (1)
  • 2018年10月 (1)
  • 2018年9月 (4)
  • 2018年8月 (8)
  • 2018年7月 (10)
  • 2018年6月 (4)
  • 2018年5月 (6)
  • 2018年4月 (11)
  • 2018年3月 (9)
  • 2018年2月 (6)
  • 2018年1月 (1)
  • 2017年12月 (12)
  • 2017年11月 (7)
  • 2017年10月 (6)
  • 2017年9月 (4)
  • 2017年8月 (10)
  • 2017年7月 (7)
  • 2017年6月 (9)
  • 2017年5月 (10)
  • 2017年4月 (8)
  • 2017年3月 (12)
  • 2017年2月 (8)
  • 2017年1月 (8)
  • 2016年12月 (7)
  • 2016年11月 (1)
  • 2016年10月 (8)
  • 2016年9月 (10)
  • 2016年8月 (9)
  • 2016年7月 (5)
  • 2016年6月 (7)
  • 2016年5月 (7)
  • 2016年4月 (9)
  • 2016年3月 (5)
  • 2016年2月 (6)
  • 2016年1月 (2)
  • 2015年12月 (6)
  • 2015年11月 (5)
  • 2015年10月 (7)
  • 2015年9月 (6)
  • 2015年8月 (4)
  • 2015年7月 (6)
  • 2015年6月 (8)
  • 2015年5月 (7)
  • 2015年4月 (7)
  • 2015年3月 (9)
  • 2015年2月 (3)
  • 2015年1月 (3)
  • 2014年12月 (7)
  • 2014年11月 (3)
  • 2014年10月 (2)
  • 2014年9月 (5)
  • 2014年8月 (3)
  • 2014年7月 (2)
  • 2014年6月 (3)
  • 2014年5月 (10)
  • 2014年4月 (8)
  • 2014年3月 (7)
  • 2014年2月 (5)
  • 2014年1月 (3)
  • 2013年12月 (6)
  • 2013年11月 (2)
  • 2013年10月 (3)
  • 2013年9月 (7)
  • 2013年8月 (4)
  • 2013年7月 (3)
  • 2013年6月 (11)
  • 2013年5月 (4)
  • 2013年4月 (2)
  • 2013年3月 (6)
  • 2013年2月 (4)
  • 2013年1月 (3)
  • 2012年12月 (5)
  • 2012年11月 (1)
  • 2012年10月 (3)
  • 2012年9月 (5)
  • 2012年8月 (5)
  • 2012年7月 (3)
  • 2012年6月 (2)
  • 2012年5月 (3)
  • 2012年4月 (4)
  • 2012年3月 (5)
  • 2012年2月 (5)
  • 2012年1月 (2)
  • 2011年12月 (5)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (2)
  • 2011年9月 (3)
  • 2011年8月 (3)
  • 2011年7月 (4)
  • 2011年6月 (4)
  • 2011年5月 (6)
  • 2011年4月 (6)
  • 2011年3月 (3)
  • 2011年2月 (7)
  • 2011年1月 (4)
  • 2010年12月 (7)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (8)
  • 2010年9月 (6)
  • 2010年8月 (7)
  • 2010年7月 (6)
  • 2010年6月 (7)
  • 2010年5月 (5)
  • 2010年4月 (8)
  • 2010年3月 (9)
  • 2010年2月 (9)
  • 2010年1月 (10)
  • 2009年12月 (9)
  • 2009年11月 (5)
  • 2009年10月 (9)
  • 2009年9月 (10)
  • 2009年8月 (9)
  • 2009年7月 (13)
  • 2009年6月 (11)
  • 2009年5月 (13)
  • 2009年4月 (10)
  • 2009年3月 (12)
  • 2009年2月 (9)
  • 2009年1月 (11)
  • 2008年12月 (11)
  • 2008年11月 (16)
  • 2008年10月 (9)
  • 2008年9月 (9)
  • 2008年8月 (14)
  • 2008年7月 (11)
  • 2008年6月 (13)
  • 2008年5月 (6)
  • 2008年4月 (7)
  • 2008年3月 (9)
  • 2008年2月 (9)
  • 2008年1月 (5)
  • page top

    Scroll Up