ステンドグラス悪童日記

ステンドグラスのデザインを考える。

ご紹介が遅れましたが夏前にご依頼いただきました。
美容院のドアに設置するステンドグラスです。
納期も少なくデザイン画をできた順に提出しました。

ご希望は円をデザインすること、2枚の大きさの違うドアに円の大きさも変えて欲しいとのこと。

いつも手描きでデザインします。数多く描きます。

良さそうな物を仕上げます。中央の花柄が目立ちますが円が重なっています。

親子ドアのデザイン、2枚並べて。

決まりかけましたが,最後に提出した下の図案に決定です。

円の大きさを変えると統一感が出なかったので,同じ大きさの円にしました。

ガラスは数種類のクリアガラスを使用します。


カトリック八幡浜教会

愛媛県の教会に設置するステンドグラスが完成しました。
祭壇の上に取付けます。

自然光で。(工房での撮影)5月の光は綺麗です。

太さは4〜15ミリまでのケイムを使い制作しました。
一部ケイムをはみ出すようにして変化を出します。

曲線で組む所、角張らせる所、所々変えながら制作。

ガラスが縁取られたことで、ガラスの良さが際立ってきます。
引き立て役の白やクリアも良い表情です。

メールと電話のやり取りで進めていきました。
コロナで教室がお休みの時でありがたかったです。落ち着いて制作できました。

カトリック八幡浜教会  愛媛県八幡浜市 祭壇上 2020年5月
真鍮入り補強  サイズ600x800


ステンドグラスの色検査

愛媛県の教会のステンドグラス、制作の続きです。
カットが終わると色検査、独立後は毎回チェックしています。
遠方ですので、カット前に使用ガラスの画像をお送りしました。

取寄せのガラスは、見てから決めました。
全てキッチリ決めていた訳ではないので、良くなるのならと水色や薄いアンバーなどアンティークガラスに変更。こちらで勝手に変更してものは追加料金もありません。

悩んだのは赤と黄色。こちらもアンティークガラスへとも考えました。
切り終えてからご相談することもあります。

次の日の自然光で見たガラスが綺麗だったので変更しませんでした。

爽やかでしょう。
古かったり厳かで重厚感ある感じなら変更でしたが、新築で小さなかわいい印象、白を基調に明るい室内ならこのまま行こうと思いました。

クリアのリーミーは小さなサイズで良いものが残っていました。外側はサンゴバン(フランスのアンティークガラス)の白を外側ほど濃くしました。
光量の少ない場所なので、反射光でも色が分かるようにオパールセント中心に選びました。

ご確認いただいてからケイムでの組の制作に入ります。


ステンドグラス モクレン

広島県の古民家リフォームに制作したモクレンのステンドグラスが完成です。
背景のクリアと幹はランバーツ、モクレン、葉はウロボロスです。
ウロボロスは会社がなくなったので、国内にあとどれぐらい在庫があるでしょうか?

モクレンの花は過去に依頼があった時にスケッチしたものがありました。
その花の形を組み合わせ、余白も作りました。

アゲハチョウはフリモントに見えますがランバーツのアンティークガラスです。
モクレンの花に使うドレパリーという立体のガラスの取り方を考えました。
全体です。

コロナの影響もあり2月の広島行きがなくなリ。3月発送しました。

お施主様は色検査にも来ていただきました。
インド人の占い師さんもご紹介いただき、占い好きの妻を喜ばせてくれました。
占いってそれを聞いてどう感じ、行動するかだと思います。うちとしては良かったかな。

コロナのご心配もしていただきました。
ありがとうございました。
庭には木蓮を植えたみたいです。
いつか見に行ければ良いな。

広島県 広島市 個人邸 リフォーム 
ケイム 真鍮補強
700x1100


ステンドグラス制作・モクレン

ステンドグラスの制作の過程を載せます。
モクレンの図案が決まれば拡大です。

10分の1に描いたモクレンの図案、花の形が綺麗に見えるように拡大します。
型紙切りを終えるとガラスカット。モクレンの花の大きさを考えどの部分かを決めます。

さすがに厚いのでバンドソーを使いました。

今回ケイムで制作するので厚過ぎるガラスは斜めに削りました。
予定していた色も切る直前で別のものに変えることもあります。幹の色を変えました。

かなり力を入れないとピッタリはまらない場合、手前のやりやすい場所で部分的に組むこともあります。

花は8ミリのケイムを使用、やりがいありました。組終わりです。

今回は大きく重量もあったので真鍮棒で補強しました。

これで頑丈になります。

ざっとですが木蓮のステンドグラス制作過程でした。
年末年始のお休みの時だったのでゆっくり制作できました。


モクレンのデザイン画。

広島県から古民家のリフォームで木蓮のステンドグラスのご依頼です。
玄関から正面に見える窓です。昨年から今年にかけての制作でした。

木蓮を描ききってしまうと細部の修正が難しくなるので、ご相談しながら進めました。

幹は2本にするか、山は入れるか、花の感じはどうかなど。
右端はアゲハチョウがご希望です。位置や模様など決めていきます。

使用ガラスです。この柄なら細かくデザインしなくてもいいかも。

B案に決定です。蝶の位置は再度考え直して制作です。

年末年始の静かな時に制作できました。

10月のことですが、日帰りで現地まで行きました。
広島駅から1年以上広島豪雨の影響で止まっていた芸備線で1時間。
2日前に開通したばかりでした。

駅まで施主様に迎えに来ていただいて、近所のお蕎麦屋さんにいきました。
トコトコ歩きましたが、のどかな所でした。良いな〜
本3冊持って旅気分でした。


島根県のステンドグラス。

前回急いで書いたので長くなり、良い判断だと思うという言い方もどうだったのかな?
4月1日、急にお休みの判断をしたのでご連絡にも手こずり申し訳ありませんでした。

長期戦になりそうですね、今日あたり非常事態宣言でてもおかしくない気もします。

今日、工房で作業していると昨年6月に鳥取に送ったバラのステンドグラスの画像が送られてきました。

照明、内装にも合ってます。良かったです。

コロナの影響で家にいる時間が増え、眺められるとご連絡いただきました。
ありがとうございます!

私もコロナの影響でガラス整理する時間が増えました。
みんなが復帰する頃には工房ピッカピカかな?変わってない気もするけど。


カラフルな窓

リフォームするお部屋の天窓のステンドグラスが完成しました。2度目のご依頼です。
補強に真鍮のH型を中心で合わせ、外枠にかかるように制作しました。
真鍮は目立たないようにハンダメッキしてあります。

クリアは使用せず濃い目の色合いがご希望です。床に映る光を楽しむ予定です。

工房で試しました。距離が近いのでガラスの色そのまま映ります。
天井から床でも、きっと色が混ざり複雑な表情を見せてくれると思います。

東京都 個人邸 天窓  2020年3月取付
600x600


天窓のステンドグラス。

数年前にドアのステンドグラスをご依頼された方から再依頼です。
今度はリフォームする部屋の天窓に設置します。

4パターン図案を描きました。

もっと赤を増やし,濃い色目がご希望でした。
2パターンに絞ってカラフルに描き直しです。

デザイン決定後、ガラスの選択はお任せいただいてカットを終えると色検査です。

ドアではステンドグラスから透過する光が綺麗だったので、透けるものがご希望でした。
アンティークガラスと最近仕入れたロンデルのオレンジを使用します。

中心を真鍮でクロスさせて補強します。


4枚のシンプルなステンドグラス。

前回のデザイン画を変更してさらにシンプルに制作しました。
新築の吹抜けに設置する4連窓のステンドグラスです。

施主様との打ち合わせで、さらにスッキリしたものになっていきました。
私もとても気に入っています。

図書館にいるような静謐な空間に。

何も無いデザインですが、ステンドグラスが入ることによって外界と隔離され、室内の空気がしんと静まった気がしました。
工房で撮影、ガラスには細かな模様があります。

もう1枚はお持ちいただいた本から、昭和の初期の作品をアレンジ。

2階の階段を上がった所です。麦をモチーフにした物らしいです。

ステンドグラスが派手なイメージがあり苦手な人にも、クリアのシンプルな物なら喜んでいただけるのではないかと思える作品でした。
ピアノが置いてある部屋に、よく似合っています。

東京都 町田市 個人邸  2020年2月 
110x335 (4枚)
694X565


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

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