• TOP
  •  > 
  • 2017年

ステンドグラス悪童日記

ブックハウス ゆう

千駄ヶ谷商店街にある本屋が一昨日で閉店した。
常連でもないが、最後の日だからと2冊購入。

商店街は国立競技場のホープ軒の信号から、鳩の森神社〜明治通の北参道に抜ける道にあり、前回のオリンピック前は、連れ込み宿や商店など賑やかだったらしい。

村上春樹のジャズ喫茶があった場所としても有名で、鳩の森神社でするノーベル文学賞のパブリックビューイングも、数年前まで春樹愛にあふれた店主が、店頭にテレビを置き発表を待った。
受賞はないな〜と思いながら遠巻きに見てると、受賞した時の号外もちゃんとおじさんが用意してあり、せっかくだからともらってきたりした。

本屋の店の奥には春樹コーナーには、使用していたカーテン、地元のお祭りに協賛したジャズ喫茶の店名入り提灯がある。村上春樹や千駄ヶ谷の歴史など勉強会もしていたことをネットで知った。

写真を撮る人、昔話をしにきた近所の人、私のように最後だからと本を買いにきた人、若い人もいた。なかなか賑わっていた。
少なくなった本棚から探すのは難しかった。

初めて春樹を読むなら『風の歌を聴け』らしい。おじさんと意見が合うのかも。

50年近く千駄ヶ谷で頑張ってきたのをやめる時ってどんな感じだろう?
気になって、ビールを買いに行く口実で9時過ぎに通りかかるともうシャッターが閉まっていた。

自分にもいつかこんな日が来るのかな?

私が住み始めた12年前にはあった魚屋も肉屋も、工房を始めた頃通ってた銭湯もなくなった。
オリンピックも近づいてきたので、この辺も変わっていく。

普段買わない人たちが買っていて、おじさんは嬉しそうだった。


自動車教習所のステンドグラス(宮城県)

宮城県塩竈市に設置したステンドグラスです。
ステンドグラスの写真が送られてきました。

1階のロビーはオレンジの円形組み合わせ。
2階は夜でも外からよく見えるように照明をあてます。

1階ロビーの窓です。

円がいくつも重なっているデザイン。鉛線で強弱を付けています。
工房の東向の窓で撮影しました。マシンメイド中心、1部アンティークです。

太い真鍮入りケイムで補強しています。
ロンデルは作家さんもの。

2階はブルーのステンドグラス。
中心から外側に向かって色が薄くなるようにデザインしました。

こちらは照明として良く見えるように工夫していただいています。
写真が送られてきたらまた紹介します。工房の窓で撮影しました。

マシンメイド中心で、1部オパック、グラデーションなど表現できないところはアンティークガラスで。

小さなプリズムを使っています。

ガラスは相談しながら選びました。
デザインにも熱心に意見交換させていただきました。
当初フランク・ロイド・ライト風でしたが、最終的に円形を多く使うデザインになりました。

半年以上、長くお付き合いいただき仕上がった作品です。
ステンドグラスも宮城から取りに来ていただきました。
ご依頼ありがとうございました。

宮城県 自動車教習所  2017年11月取付け
サイズ  オレンジ  424×1724
ブルー  424×1524


璃房ステンドグラス教室展について

2018年10月に予定していた教室展。突然ですが7ヶ月前倒しになり3月開催です。
生徒のみなさま、知らない人も多いかと思いますが、あと約3ヶ月頑張ってください。

生徒作品です。
季節ものを集めました。

クリスマスまで1ヶ月弱ですね。

細かく作っています。顔の部分はフュージング。

クリスマスが終わればお正月です。

雰囲気が良く出ていますね。『お正〜月を 写そっ!ポン!』能天気な感じ?

1年もあっという間に過ぎ去り、人生もあっという間でしょうか?
お仏壇です。

プロを目指す若者が作りました。
短期で私がいた工房に助っ人に行く予定です。

教室展が早まったのは、4月で会場の閉鎖が決まったからでした。
延期も考えましたが、あいていた3月をおさえました。

表参道出口から徒歩10歩ぐらいで建物につきます。
ランプ、パネル飾れて場所も広く費用も安い。
他にいい場所もなさそうだし、もう1度ここでやりたいと思いました。

10月を目指していた人には申し訳ありません。

初めての人は、やってみるといいものです。
次回は5年後なのでぜひ参加してください。


欄間のステンドグラス(兵庫県)

兵庫県姫路市からのご注文です。
リビングと和室の間の欄間にステンドグラスを設置します。

木をイメージして緑を基調に暖かみのある色がご希望です。
新築に加え、新しい家族も増え明るい雰囲気になるようなものを。

2枚口です。リビング側から向かって左側のパネル。

中心が木の幹で、枝が外側に向かって伸びていくイメージです。右側。

12、15ミリの太いケイムで強度もあります。
アップです。
とても質感のいいアンティークガラス選んで使用しています。

等間隔にあるクリアの横線はマシンメイド、その上下の小さな四角は、水色、黄緑、黄色、オレンジと左から右に色を変え、春から秋への季節をイメージしました。

冬の部分は背景に使用した白です。凍った水たまりのように見るヴァリゲイドの白。

白は工房に在庫していました。いつか使う日がくると思い、良いガラスの在庫を持ちます。
制作時は在庫切れだった白、最近倉庫で見た大板は、これほど上等なものはありません。

ロンデルの真中には小さな葉のような模様があります。

作家さんに制作していただいた1点ものです。

設置は業者様にお願いしました。

お若いご夫婦からのご依頼でした。
ステンドグラスに興味をお持ちいただいてありがとうございます。
室内でも四季を感じれたらと思います。
お子さんの、その先の代まで持つように、丈夫に制作してあります。

2017年11月取付   兵庫県姫路市 欄間 個人邸
サイズ  1224x258  2枚


生徒作品

岐阜県では多治見でインターを降りました。
30年前、陶芸家になりたくて瀬戸市の窯業学校の見学に行ったのを思い出しました。
日本の伝統工芸なら人間国宝になれるのかな〜

ステンドグラス教室作品です。
蕎麦の行灯です。

ハシで蕎麦を持ち上げています。蕎麦はアンティークのオパックよく見つけました。
色合いも和風な感じですね。

蕎麦を食べたら歯を磨きましょう。

歯が並んでいるデザインです。歯ブラシもあります。いい発想ですね。
歯医者さんに置かれます。

たまには左手で磨きましょう。脳が活性化するらしいです。

ちょっと強引にこじつけました。
このシリーズで地面から足とか、顔半分とかいかがでしょう。
シンクロの競技みたいに。

水晶を削っていた20歳の頃、陶芸に興味を持ち見学に行きました。
見学の日は、夜に山梨を出て雪の中央道では2回もチェーンをまき(恵那辺りのトンネルで1度外さなければならなかった)
宿泊先もなく、山口と言う地名か人名の病院の駐車場で夜を明かしました。寒かった。

あまり県外にも出ない、会社への往復の日々だった引きこもりがちな私は、道を聞いたり調べたり考えたり、帰ってきたら少し大人になった気がしました。

今思えば、たいした旅ではなかったのだけれど。


最後の家族旅行

昨日一昨日は仕事で岐阜に行ってきました。
長距離なので少し戻った恵那に宿を取りました。

私が中学生の時、最後に行った家族旅行が恵那峡でした。
当時中1だった私は、7時に見たいテレビ(Dr.スランプアラレちゃん)が始まるから早く帰れと車を急がせました。
子供心にも『なんか親に悪かったかな?』そんな記憶が残っています。

父が、母の介護にも疲れ出した数年前(80歳前後?)昔の話をするようになりました。
「恵那峡で家族旅行も最後かな。と思った」と言いました。
私が面白そうじゃなかったことを感じていたのでしょう。

今、子供を持ち、どこに連れて行っても楽しそうにしているのを見るのが好きです。
布団をかぶせても、捕まえる素振りを見せるだけでも、キャッキャと笑顔で喜んでくれます。

いつか、さめた中学生になるのかな。

宿には早かったので恵那峡に行きました。
山あいから大きな観覧車が見えたとき、母もまだ元気だった頃を思い出しました。
最後の旅行はここだったな。

駐車場に車もなく、ジェットコースターも止まったまま。もう潰れているのかと思えた遊園地は、近づくと観覧車が回っているのが分かりました。
停車してエンジンを切ると、遠くから聞こえてきた音楽が、閑散とした園をより寂しげに感じさせています。

シートを倒して、結局1組しか乗った人を確認できなかった観覧車を眺めてました。
母が生きていた頃は、毎週こんなふうに自然の中でのんびりする時間がありました。

車のハンドルや、ガラスカッターにもあそびの部分があるように、そんな時間も必要なのかもしれません。
病気になることで、私に生活のリズムと休日を作ってくれたとさえ思えます。(そんなつもりはないと思いますが)

今日が命日です。
恵那からの帰り高速を甲府で降り、お墓にはちょっと派手な花を買って飾りました。

人に嫌われないぐらいが取り得の人。
でも、分かりづらいが人を活かすことのできる人。能力を見極め、進みたい方向へ導くのではなく、目の前の小石を取り除いてくれるような人でした。そして上手くいく魔法のかけ方を私に教えてくれました。

恵那に行ったり、お墓に寄れたのも、母に呼ばれた気がしています。


ステンドグラスの図案。

ご注文が入ると、何か新しいものを表現できるチャンスと思います。
ご希望や、資料があるのでそれに似たり、過去作に似ることもありますが、簡単に描いて後悔しないようにしています。

今回は宮城県の自動車教習所様よりステンドグラスのご依頼です。
最初のいただいた資料はフランク・ロイド・ライトの作品でした。
1階と2階に設置します。ライトのイメージで描きます。

左はライト風、単純な線も強弱を付けることでメリハリが出ます。
右はこちらでご提案したデザイン。個人邸ならあまり派手なものはお勧めしませんが、無機質なロビーなのでは、と思いインパクトのある力強い作品も映えると思いました。
緑と海の青、桜のピンクです。東北の震災時膝のところまで津波がきたらしいです。復興の桜をイメージしました。

2回目のデザイン提出。

グリーンとピンクはラインを斜線にしてより変化させました。

ライト風もバリエーションを増やしました。

イメージと違うらしく再度いただいた資料は曲線。
それを参考にデザインします。

この2パターンで決定です。
実は半年以上も前からデザイン制作していたので、ゆっくり考えられました。
時間が取れるのはとても助かります。

青は小さくサイズが変更されます。

宮城県 自動車教習所  2017年11月取付け予定
サイズ  オレンジ  424×1724
      ブルー  424×1524


君のピアノ

なんつって・・・

気取ったタイトルの後になんだが、私とスタッフが坊主頭。
夏に入会したタクシードライバーもスキンヘッド。最近入会したカメラマンがスキンヘッドです。

日本一はげ率の高い工房の生徒作品です。

制作者とヘアースタイルは関係ありません。立体の作品を集めました。

ピアノ。単一色です。

鍵盤もデコレーション?したあります。椅子もヘソクリ入れになっています。

型から作りました。完成度の高い作品です。

4面ランプ。こちらも立体的です。

横から見ると、四角錐が並んでいるのが分かります。

淡い色合いもいいですね。
男性の作品ですが、髪はあります。

プロを目指す若者に「スキンヘッドにするか」と言ったら返事がありません。
良いってことかな?


ステンドグラス教室 パネル

ファイトケミカルスープの作り方をテレビで見た。
健康に良いのか〜料理教室に2年通った私には簡単だ。(月1だが)
人参、カボチャ、玉ねぎ、キャベツを30分強弱で茹でるだけ。

鍋一杯に作ったが、塩を入れてもポン酢入れてもイマイチ。
このやけに柔らかい野菜たち、残り誰が食べるんだ。

生徒作品です。

ステンドグラスパネルです。

繰り返し模様。グラデーションが良いですね。
自然光ならもっと綺麗でしょう。

小さなパネル。

魔除けらしいです。(男は除けないんだっけ?)次は招き猫です。予想では・・・

小さなランプもできました。

グレープミニに合う大きさです。細かいのによくできました。

今日のお昼はファイトケミカルスープでした。
梅を入れたら思ったほど悪くないかも。


欄間のステンドグラス図案

和室とリビングの間のドア上にステンドグラスを設置します。
ご希望は木をイメージさせるもの。

どんなデザインを望んでいるのか考えます。
直接木のデザインをするのではなく、木を連想させる色や線でデザインしました。

打ち合わせをしながら、細部をご希望に近づけます。

ガラスカットが終わり色検査です。

爽やかな感じです。

部分マシンメイドの質感をポイントにして、アンティークガラスメインで制作します。
季節を感じにくい室内なので、ガラスの色と質感で四季も表現できるようにしたいです。

兵庫県姫路市  11月初旬取付


プロフィール

璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

ステンドグラス制作や教室のこと、日々のこと

>>詳しいプロフィール<<


ブログ内検索



カテゴリー

  • 制作について (163)
  • 施工例 (110)
  • 教室 (416)
  • 日々のこと (219)
  • 未分類 (94)


  • にほんブログ村 美術ブログ ステンドグラスへ
    にほんブログ村

    月間アーカイブ

  • 2022年6月 (4)
  • 2022年5月 (1)
  • 2022年4月 (1)
  • 2022年3月 (3)
  • 2022年2月 (5)
  • 2022年1月 (4)
  • 2021年12月 (3)
  • 2021年11月 (3)
  • 2021年10月 (3)
  • 2021年9月 (4)
  • 2021年8月 (3)
  • 2021年7月 (2)
  • 2021年6月 (3)
  • 2021年5月 (6)
  • 2021年4月 (3)
  • 2021年3月 (1)
  • 2021年2月 (4)
  • 2021年1月 (4)
  • 2020年12月 (8)
  • 2020年11月 (7)
  • 2020年10月 (3)
  • 2020年9月 (2)
  • 2020年8月 (5)
  • 2020年6月 (5)
  • 2020年5月 (12)
  • 2020年4月 (13)
  • 2020年3月 (7)
  • 2020年2月 (2)
  • 2020年1月 (4)
  • 2019年12月 (4)
  • 2019年11月 (3)
  • 2019年10月 (4)
  • 2019年9月 (2)
  • 2019年8月 (3)
  • 2019年7月 (1)
  • 2019年6月 (6)
  • 2019年5月 (6)
  • 2019年4月 (7)
  • 2019年3月 (4)
  • 2019年2月 (6)
  • 2019年1月 (1)
  • 2018年12月 (9)
  • 2018年11月 (1)
  • 2018年10月 (1)
  • 2018年9月 (4)
  • 2018年8月 (8)
  • 2018年7月 (10)
  • 2018年6月 (4)
  • 2018年5月 (6)
  • 2018年4月 (11)
  • 2018年3月 (9)
  • 2018年2月 (6)
  • 2018年1月 (1)
  • 2017年12月 (12)
  • 2017年11月 (7)
  • 2017年10月 (6)
  • 2017年9月 (4)
  • 2017年8月 (10)
  • 2017年7月 (7)
  • 2017年6月 (9)
  • 2017年5月 (10)
  • 2017年4月 (8)
  • 2017年3月 (12)
  • 2017年2月 (8)
  • 2017年1月 (8)
  • 2016年12月 (7)
  • 2016年11月 (1)
  • 2016年10月 (8)
  • 2016年9月 (10)
  • 2016年8月 (9)
  • 2016年7月 (5)
  • 2016年6月 (7)
  • 2016年5月 (7)
  • 2016年4月 (9)
  • 2016年3月 (5)
  • 2016年2月 (6)
  • 2016年1月 (2)
  • 2015年12月 (6)
  • 2015年11月 (5)
  • 2015年10月 (7)
  • 2015年9月 (6)
  • 2015年8月 (4)
  • 2015年7月 (6)
  • 2015年6月 (8)
  • 2015年5月 (7)
  • 2015年4月 (7)
  • 2015年3月 (9)
  • 2015年2月 (3)
  • 2015年1月 (3)
  • 2014年12月 (7)
  • 2014年11月 (3)
  • 2014年10月 (2)
  • 2014年9月 (5)
  • 2014年8月 (3)
  • 2014年7月 (2)
  • 2014年6月 (3)
  • 2014年5月 (10)
  • 2014年4月 (8)
  • 2014年3月 (7)
  • 2014年2月 (5)
  • 2014年1月 (3)
  • 2013年12月 (6)
  • 2013年11月 (2)
  • 2013年10月 (3)
  • 2013年9月 (7)
  • 2013年8月 (4)
  • 2013年7月 (3)
  • 2013年6月 (11)
  • 2013年5月 (4)
  • 2013年4月 (2)
  • 2013年3月 (6)
  • 2013年2月 (4)
  • 2013年1月 (3)
  • 2012年12月 (5)
  • 2012年11月 (1)
  • 2012年10月 (3)
  • 2012年9月 (5)
  • 2012年8月 (5)
  • 2012年7月 (3)
  • 2012年6月 (2)
  • 2012年5月 (3)
  • 2012年4月 (4)
  • 2012年3月 (5)
  • 2012年2月 (5)
  • 2012年1月 (2)
  • 2011年12月 (5)
  • 2011年11月 (7)
  • 2011年10月 (2)
  • 2011年9月 (3)
  • 2011年8月 (3)
  • 2011年7月 (4)
  • 2011年6月 (4)
  • 2011年5月 (6)
  • 2011年4月 (6)
  • 2011年3月 (3)
  • 2011年2月 (7)
  • 2011年1月 (4)
  • 2010年12月 (7)
  • 2010年11月 (4)
  • 2010年10月 (8)
  • 2010年9月 (6)
  • 2010年8月 (7)
  • 2010年7月 (6)
  • 2010年6月 (7)
  • 2010年5月 (5)
  • 2010年4月 (8)
  • 2010年3月 (9)
  • 2010年2月 (9)
  • 2010年1月 (10)
  • 2009年12月 (9)
  • 2009年11月 (5)
  • 2009年10月 (9)
  • 2009年9月 (10)
  • 2009年8月 (9)
  • 2009年7月 (13)
  • 2009年6月 (11)
  • 2009年5月 (13)
  • 2009年4月 (10)
  • 2009年3月 (12)
  • 2009年2月 (9)
  • 2009年1月 (11)
  • 2008年12月 (11)
  • 2008年11月 (16)
  • 2008年10月 (9)
  • 2008年9月 (9)
  • 2008年8月 (14)
  • 2008年7月 (11)
  • 2008年6月 (13)
  • 2008年5月 (6)
  • 2008年4月 (7)
  • 2008年3月 (9)
  • 2008年2月 (9)
  • 2008年1月 (5)
  • page top

    Scroll Up