ステンドグラス悪童日記

野見山暁治のステンドグラス

週末、またテレビを見ていた。
すべらない話は、ゲストはゴージャスになったのだが・・・無理した笑いが気になった。
それ以上に気になったのが「うちには風呂が無いんです」泣きそうな顔で言っていた医師の映像だった。過去にもいいかげんな事件を起こす人は、顔に誠実さを感じない思ったことがある。40過ぎたら顔に責任もてと言うが分かる気がする。
日曜美術館も見た。次週の放送(29日)は、野見山暁治のステンドグラスだ。気になる画風の画家なので興味ある。それにまたテレビでステンドグラスを扱ってくれるのがうれしい。
14日に開通した地下鉄副都心線にあるらしい。他にも違う画家デザインで4つの駅にステンドグラスが設置してある。ブログにコメントをくれるベートーベンさんの工房もこの制作に関わっている。画家は誰だろう?見てのお楽しみと思っていたら・・山口晃さんだったんですね。
画家を選んだ人は見る目ありますね。昨年の会田誠との2人展にも行きました。最初の出会いは7~8年前、まだそれほど有名ではなかったと思いますが、当時のデッサンの師に誘われ、表参道の個展に行きました。「彼の作品は売れるよ」と師が言った通り、その後の活躍はすごいです。いろんなところで目にします。
山口氏と会っているのでしょう、うらやましい。繊細な画風なので、作り手にとってやりがいはあるが、さぞかし苦労されたと思います。見るのを楽しみにしています。
今、その原画などを展示した企画展が青山にあるクレアーレ青山で開催している。
ビデオ映像で「ステンドグラスに日頃縁のない画家に作品を依頼したことに意味がある」と言っていた。悪童としては、餅は餅屋に、髪は床屋に。ワタミの介護は別として、各専門分野がある。ステンドにもいい作家はいると思うのだが。ま~話題性はあまりないが。
仕事を取るにも、小さいことからコツコツと。あとは積極的なプレゼンということだろうか。カタログを作るのを決めた。8月の作品展までに間に合わせよう。
企画展では製作中の写真なども飾られている。
ビデオでデザイン画を拡大している映像が流れていたが、何度も線を引き直し、デザイナーのイメージ通りに作ろうとしていた。製作者の苦労が感じられた。
なおギャラリーではかわいらしい受付の娘が、いろいろ話しかけてくれた。
今日は孤独な私にとって良い日だ。


2 件のコメント

  • ベートーベン より:

    ご無沙汰してます。
    最近忙しく、しばらくインターネット活動から遠ざかっておりました。
    餅は餅屋に。この意見は全く持って賛同です。
    せっかく大きなステンドグラスの話があるのに、特定の工房にしか話が行かなかったり、デザイナーばかりが注目されたりと、ステンドグラス製作者の力を奮える場がない。
    周りを見ると、どのステンドグラス工房も暇だと言う。
    片や特定の工房は忙しい。
    一体、どういうことでしょうね。
    こんな現状では業界の将来が不安ではないですか?
    (私の工房は寝る時間を惜しんで頑張っているので、それなりに受注が来て当然だと思っていますが。)
    今回は私が担当し、最後まで食い込みましたが、民間工房としては、首都圏の鉄道関係では久々の快挙です。自分でもよくがんばったと思います。
    日本中のステンドグラス作家の皆さんもがんばりましょう!
    鉄道関係に強い工房なんかには負けないぞっ!と固く心に誓いました。笑
    さて、西早稲田の件ですが、山口晃さんは、とても気さくな方でした。納期に追われ、ゆっくりとお話しする機会がなかったのが残念ですが、完成品を気に入っていただけたようで安心です。
    絵も精密で、ステンドグラス向きではなく苦労しましたが、絵付けの部分に関しては、ピッツォリーノの江本さん(http://www.pizzolino.com/)にご尽力を頂きました。
    絵付けでは、日本でもトップクラスの腕前で、決して腕だけでなく私が安心してお任せできる唯一の方です。天野喜孝氏とのコラボの時も、江本さんの腕がなければ実現しませんでした。
    ステンドグラスっぽく見えないのはご愛嬌です。
    原図が水彩なので、背面に乳半を合わせ、原画に近い見え方になっています。(ここは設計の範囲です)
    私は作家ではないので、原案者のイメージを具現化することを最重要と考えています。
    乳半を外せばテクスチャが表れ、見事なステンドグラスが出てきますが・・・そんな日はやってこないですね。
    あと、積極的なプレゼンと書かれてましたが、殆どの注文者は色とデザインしか判別できないので、自分にはこんなことができる!という強み、差別化を訴えることが重要だと感じています。
    問い合わせてくる時点で、ある程度デザインの方向性は気に入られているのですからね。

  • ribo より:

    ベートーベンさん
    こんにちは。
    制作は大変でしたね。野見山暁治さんの作品も大変だと思いましたが、山口さんの作品は原画を見て、これは時間がかかるな~と思いました。組む時も割ったら怖いですね。まだ見ていないので、楽しみにしています。
    絵付けされた江本さんの個展に行ったことがあります。メッセージ色の強い大作を作られますね。「イタリアのサンテの工房にいた」と前の工房長に聞きました。工房長もそこにいて、パネルの仕事にはだいたい絵付けが入るよ、と言っていました。
    仕事が忙しい所は、それなりのことをやっていると思います。結果には原因があるし、原因とか言うと悪いことのように思えてしまいますが。ないかしようとする人には、もう周りもサポートするように動き出していると、いろんなひとを見て感じることがあります。
    鉄道系が強い工房は、きっとベートーベンさんにとってモチベーションを上げてくれるいい存在になっているのでしょう。同じ仕事をしても、あまり仲良しじゃ対抗心も生まれないし、作品で負けたくないですよね。
    私はよくいろんなことを仕事に結びつけて考えてしまいます。まずいラーメン屋に入れば、味に向上心はないのか?お客さんに後悔させる仕事はしないようにしよう。とか。
    お客さんに喜ばれる仕事をしよう。の方が言い方としてはいいのかもしれませんが、性格的なことでしょう。後悔はさせたくないです。
    うちを選ばなかったことに後悔させてやる(いい作品をこれから残して)って気持ちは昔からありますね。後悔するとかしないとか、後悔好きなのでしょうか?人生後ろ向き。かなっ?
    気持ちを高めてくれる相手(工房)があると向上心が刺激されていいですね。自分も刺激を受けます。

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