ステンドグラス悪童日記

孤独なステンドグラス屋

ステンドグラスを仕事にしている人は個人が多いと思いますが、仕事にならない日ってないのかな。私はダメな日がありボーッとしたり東京散歩(徘徊に近い)したり。
今日がそれで仕事は一向にはかどらず。今週は久しぶりに教室がないので朝方に切り替えて夕方には終わるつもりでした。でも2度寝、3度寝で部屋を10時過ぎ出て、フリーマーケットで1時間。工房についてアイスクリームを食べて1時過ぎから仕事。
歯車が狂ったのは昨日の夕方から。予定では。
3時に工房を出て歩いて新宿の本屋へ。蝶の資料集め
4時半にデパ地下でお惣菜を買う。
5時過ぎに部屋(住まい)に戻り掃除、風呂、腹筋をすませ。
7時半には残っていたワインとチーズとお惣菜でゆっくり食事。
読書して11時には寝る。
翌日は5時起きる。でした。
本屋で蝶の写真集を買ったまでは良かったが、その後パチンコに行ってしまった。帰りはラーメンやで餃子にラーメン、最近好きな瓶ビール。勢い良くつぐ。(泡だらけ)
散らかった部屋に戻り自己嫌悪。あ~ダメダメな日だ。風呂にも入らず寝た。
そんな日がたまにあります。何のために生きているんだ。作品を残さないと人生なんてあっという間に終わってしまうぞ。なんて考えたり。
今日は、これから昨日のやり直し。お惣菜を買いに行き。掃除をします。
ユリに合わせる蝶のデザインも決まったし(単純な形にしました)
明日は早朝からがんばろう。
自分でも、なんて面倒な性格だろう・・・と思うことがあります。
ちなみにフリマでは矢沢永吉、ベストを200円で購入。イエス・マイ・ラブとかコカ・コーラの歌が入っているやつ。懐かし~中学時代だよ。


12 件のコメント

  • eririn より:

    土曜はありがとうございました!
    さて、仕事にならない日、非常にあります!!
    私はステンド屋さんではありませんが誰にも管理されず
    1人で仕事をしてるので、乗ってる時には何時間でもできますが、歯車狂うと最悪です。
    同じように計画だおれを起こし、同じように自己嫌悪。
    自己嫌悪おちてる暇があれば行動すればいいんですよね(笑)
    でもわかっていも難しいですよね。
    そんな時は、1人でいるとますます自己嫌悪ですので
    お茶でも飲みでも誰かとするとよろしいかと。
    気が向いたらお誘い下さ~い。

  • ベートーベン より:

    仕事にならない日、私にもあります。
    そんな日は、打合せに行く振りをして3時間ほど散歩に出かける・・・なんて社長に見つかったら怒られてしまいます^^; ええ、もちろんそんなの数年に1回です(え)
    冗談はこれくらいに。
    先週は1週間、フランスのサンジャスト工場のワークショップに参加してきました。
    お誕生日だったのですね。おめでとうございます。
    違う世界での違う文化、そこでのステンドグラスの有り様、扱われ方を見ることができ、随分と刺激を受けてきました。日本のステンドグラスの伝統技術もアピールしてきました。
    アーティストの製作現場なんかも見る機会がありましたが、何よりもデザイン・色最優先で、触れば波打つように揺れる建築パネルを見て恐ろしさを感じてしまい、私はステンドグラス作家ではないので、参考になることはありませんでした。
    フランスは、デザイン・色・技巧にはこだわりがあるようでとても勉強になりましたが、製作技術にはこだわりがないのかと疑問を感じながら帰ってきました。
    地震のない国だからでしょうかね。
    日本には日本人の文化があって、特に私の場合、デザインが技術の後から付いてきている形になっているので、良い点は伸ばし、ウイークポイントであるデザインは克服し、バランスよく取り組まなければならないと思いました。
    それでも、人の住環境に出すわけですから、まずデザインありきという姿勢は好感持てません。やはり、まず安全性も取り入れたユニバーサルデザインありきであるべきだと思います。これが私の信条です。
    以前、御HPに市谷の某マンション(透明と紫のダイヤモンドチェック)修理のコラム(だか新着だったか)を書かれているのを見て感じましたが、五味さんも技術系の方と思いますので、ブログとは関係ありませんが、こんなことを書いてみました。
    わたしなりの、「ステンドグラスについて考えること」でした。
    失礼しました。 

  • ribo より:

    eririnさんにもそういう日があるんですね。お会いしてイメージしていたより明るくて活発な感じがしました。
    女性ならネットで小物を売るのがいい手だと思いましたが、eririnさんなら営業して仕事を取って来ることも可能な気がします。
    ネットが普及している今だから、逆に営業で仕事を受注することに目を向けても、っと1~2年前から思っていました。なかなか行動には移せませんね。
    eririnさんとのブログのやり取りを見た人で、アートスクールにも興味があったみたいですが、4月から璃房に入会した娘がいます。プロ志望です。プロ校に負けないように教えなくては(絵付けではないのですが)
    土曜は教室中だったのでゆっくりもできませんでしたが、また茶でも飲みに来てください。

  • ribo より:

    ベートーベンさん、仕事にならない日が数年に1度は少な過ぎです。
    きっと精神力が強いのでしょう。
    フランスのワークショップってすごいですね。どんなことをやるのか興味があります。、
    パネルですが柔軟性があった方が強いと言う人もいますが、どうなんでしょう?永年のことなので、実験などではっきり分かる物でもないし。フランスなら10世紀を越える歴史もあるし、大丈夫気もしますが。フランス系の先生は外側の裏ハンダは修復の為しなかった気がします。後世に残したい物は修復されるのが前提なのでしょう。
    私は危ないと感じた時は、1部真鍮で組みます。
    修復で感じたことは、ハンダの接点より厚く乗せたハンダの際が切れている、面ハンダも薄いと切れる。ケイムも劣化するし、悲しいことに1番多いのは人為的に割れてしまうこと。でした。
    市ヶ谷のマンションもガラスが割られた物でした。真鍮で補強はされてましたが、2年で3~4回割れました。応急処置としての修理をしました。(パネルを外さず、割れ部分を見切りで切り、もってこいでシリコン止め)
    真鍮でしっかりしていたので4~5ピースなら大丈夫と判断しました。でも回数が多くなり、この処置だと強度に問題がでることを担当に告げ、製作した工房に修理に出すように勧めました。
    でもよくそんな所まで見てましたね。
    べートーベンさんって若くて、それでいてステンドには長く関わっている人かなって気がします。
    大先輩ならごめんなさい。

  • ベートーベン より:

    私はタバコを吸いますが、五味さんは?
    フランスというのは、吸える場所が非常に少ないんですね。
    普段はほとんど制限がないため、1日2箱ほど吸いますが、この1週間、なんと1箱で過ごしました。持って行った煙草でしたが、フランスでの一服は最高でした。「やっと吸えた~」という開放感ですきっと。
    やはり自分の精神力の弱さで、つい無駄に火を点けてしまいますが、やむなく制限されれば、苦痛を伴いながらも減煙できることがわかりました。
    ですから、社長の目が光っているので、それなりにサボらずに仕事をしています。自由というのは、制限の中にこそ本質があるのだと思います。それはステンドグラスも同じですね。
    なかなか興味深いコメントを頂き、午前中に、一字一句に対し返事を書いていたら画面3ページくらいになってしまい、さすがに人のブログですし、KYさに、さすがに自分でも引いたので、やめました。笑
    そういえば、ベートーベンというHNですが,自分ぽくなくて面白くて笑ってしまいます。
    全く大先輩ではありませんし、むしろ五味さんの方が年齢も経験年数も上ですので、これからも気楽にお願いします。
    (かといって本当に面識も接点も全くありませんので、後輩でも弟子でも師匠でもありません。辛うじて平山さんぐらいは仕事で絡み存じ上げておりますが、LINK先の方々も全く存じません。)
     

  • ribo より:

    たばこは17歳で始め20歳でやめました。そう言うと不良みたいですがスポーツをやっている期間は吸いませんでした。その後少し吸ってましたが、23~4歳ぐらいで急に体質が変わり、1~2日の間にたばこが美味しくなくなりました。音楽とたばこがあれば幸せだったのに・・・
    人のブログなんて言わずに気にせずにどうぞ。考え方が違いで、例え誰かを怒らせても、悪口で怒らせるのと種類が違うと思います。そもそもステンドでの意見の違いで怒る人は放っておけばいいし。
    ブログを始めた時に、なんでも本音で書けるといいな。って思いました。実名であの人の作品展は良かったとか、あの人は前から何も変わってないとか、美術展の審査はどうだとか、いろんなことを本音で。
    でもそれってとても難しいですね。
    それをするなら個人のブログじゃだめだし。
    画面3ページの内容は分かりませんが、ありがたく感じています。
    ステンドに対してとても熱心なこともわかるし。
    でもやっぱり若い方でしたね。初回は6~70歳ぐらいと思いましたが、すぐ違うとかんじました。あの人かなーッと思い(お会いしたことはないが存在を知っている)前回の反応するであろう言い方を2~3ケ所いれてみました。
    ホント意地悪な性格ですねー私。生徒や友人をなくしそうです。
    連休中に何人か友人と会いましたが、以外とブログを見ていてベートーベンさんやeririrnさんのコメントまで楽しみにしている人もいました。eririnさんのようにいずれお会いできるのを楽しみにしています。

  • こんにちは。
    連休は河口湖で遊び呆けていました。
    五味さんのコメントにもありましたので書きますが、ひとつだけお約束を。
    KYな奴だと思わないで下さい。笑
    以下の話は、独自工法を含むために、公に書くことによるリスクも負いますので、メールという手段もありますが、せっかくですから、五味さんに集まる方々だけに、教室でも技法書でも絶対に聞けない珍しい話を聞くことができる機会をと思い、この場に書くことにしました。世界中のどのHPを見ても書いていないことばかりだと思います。
    これが元で、技術系の職人が増えていけば、ステンドグラス業界も技術向上するはずですし、そうなれば認知度の低いステンドグラスが他業界からも認められ、自分の将来にもメリットになります。
    ワークショップの内容は、ガラス製造工場の見学と、サンジャスト製品がこんなところで活用されてます、という内容のプレゼンでした。ステンドグラスだけではないけれども、有意義でした。
    まず最初に思うことは、フランスと日本では、環境が全くことなるということです。
    地震もあるし、台風も頻繁にやってきます。あと文化の違いもありますね。ステンドグラスを含む、建築物の扱われ方、保存のされ方も大きく異なります。
    ですから、フランスで勉強をした人は知り合いにも多くいらっしゃいますが、それだけでなく、日本には日本の流儀があってもいいのではないかと思います。地震台風大国であり、建築にはコンプライアンスも重要です。
    これは今回フランスに行って、確信できたことです。
    五味さんのコメントの中で「永年のことなので、実験などではっきり分かる物でもないし」とありますが、これは全く仰るとおりです。
    自分は理屈ぽいので、だからこそ知りたくなるんですよね。つまり、どのくらいの強度があるのか。疑問には回答が必要です。回答にも、根拠と確証が必要です。それだから、古いものを見て回るというライフワークをずっと続けてきて、どんな工法でどのくらい保っているのか、またどれほど損傷しているのか、損傷への挙動と根拠が知りたいのです。少なくとも国内にも1世紀の寿命のステンドグラスがあるわけですから、十二分に勉強になります。この世は知りたいことだらけです。それはステンドのことだけでなく。
    なんとか先立つものを準備し、専門実験施設で耐久性実験をしてみたいですね。
    > 私は危ないと感じた時は
    これを感じることが非常に大切で、建材の中でもステンドグラスは特に基準がありませんから、自分で感じ取り、何か相手を説得できる材料を持っていないと、相手を不安にさせてしまいますし、ゼネコンや設計士相手だったりする時は、取れる仕事もとれなくなってしまいますよね。日本ではステンドグラスを仕事とするのであれば、主に建築物の一部となるわけですが、建築者が建築基準にはまらない建材を使うことは、とても勇気が要ります。
    ステンドグラス屋のゼネコン嫌い、もしくはその逆も、こんなとこかな~なんて思いますが、私にはそれが返ってチャンスになってたりもします。
    私は教室とかやっていませんので、プロとかアマという言葉には何も垣根を感じませんが、最低限プロであるならば、危ないと感じた時の、十分な対処が必要です。対処するには、傾向と対策が必要です。作れるだけでは足りないと思うのです。硬ければ強いというのは短絡的だと思います。いくら真鍮でも、鉄やステンレスほど固くありませんので。
    > ハンダの接点より厚く乗せたハンダの際が切れている
    これは経年の微振動や表裏の温度湿度差も影響して、ステンドグラスが微妙に湾曲して行く中で、膨張係数の境界の際(キワ)に力が集中し、金属疲労を引き起こして際が切断されるのですが、当然起こりうることで、早ければ2~3年で発症します。本来ならば製作段階で回避しなければならないことと思います。解決方法は、膨張係数の差を減少させることです。
    > 面ハンダも薄いと切れる。ケイムも劣化するし
    これは工法に問題があるのだと思います。切れてしまうのは半田ではなくて、構造的問題だと思います。ケイムの劣化も、ある程度工法で減少させることが可能です。パティーナに含まれる硫酸銅は、半田に含まれるスズと反応するために半田面のみをコーティングし、二酸化セレンは鉛を腐食させ、そのまま内部に進行します。従って、パティーナを用いるということは、寿命を早める結果になります。脱酸をすれば、これもある程度回避できますが、そんな人は聞いたことがありませんし、私はパティーナは支持しません。
    二酸化セレンは青酸カリと同等の劇薬ですね。二酸化セレンが半田を劣化させます。際が切れるのは当然です。
    このご時世、鉛の毒性なんかもクライアントから指摘されることですが、それも材料や工法でほぼ100%回避できます。
    フリー半田なんかを使っている人もいますが、ステンドグラスで鉛を否定しては本末転倒です。
    そもそも基盤など表面コーティングをしない前提で用いられている材料で、ステンドグラスにはほぼ該当しません。しかも、スズだけでは硬いので、やはり柔軟性が減少します。初期強度は強いですが、それを超える力が加わった時、一気に崩壊します。
    鉛ケイムに替わってスズケイムなんかも考案されているようですが、それこそステンドグラスを否定する動きですので、勝手にやって欲しいです。
    接点半田工法の人が多い中で、接点部分はフリー半田かもしれないけれども、それ以外は鉛ですよね。誤って子供が舐めたりしたら、中毒を起こす可能性もあります。
    デメリットも構造さえ分かれば、材料や工法の工夫で回避し克服することができます。デメリットの放置は基準未満ということになります。
    > パネルですが柔軟性があった方が強いと言う人もいますが
    以上書いたことを踏まえた上で、私もそれを支持する派です。
    なぜステンドグラスは鉛で組まれているのか、ということがその答えだと思います。よく、急冷された溶岩は固くて脆いといいます。真ちゅう製のステンドグラスを直したことありますか?接合部が切断し、ガラスが欠落しないかと所有者は心配しながら問い合わせてきます。
    鉛は柔軟性があり、延びるから強い。強いというのは、耐久性という言葉に置き換えるのが適切かも知れませんが、ステンドグラスは接合部さえ外れなければそのまま存在することができます。それでも湾曲が大きくなればガラスが破損してしまうので、例えば500年後にはどう作っても何度も組み直しがされているわけですが、回数は少ない方がよいです。
    ステンドグラスは修復しながら永遠に生きて行くものだと思います。
    その辺のスピリットは国境を越え、私もフランス人とほぼ同じ感覚を持っていると思いますが、やはり修復の回数は少ない方が、お互いのためにいいと思うのです。何しろ日本は工賃が世界一高いですし、直し始めたら構造上繰り返しますし、自分に直す機会がやってくるという保証もありませんし。
    ステンドグラスは美術だけではなく、構造物理化学的な面もあります。強度というポイントを押さえないと、自発的最低限、注文主の宝物を残してあげることさえできません。
    小川三知などは、デザインが目立ちますが、工法や技術も、当時にしては素晴らしいものを持っていたことが作品からも文献からもわかります。だから作品が残ったし、今の時代になって名前を残すことができたのですよ。
    なので、修復のために裏は半田しないというのは、大げさに言うならば、まるで意識の低いハウスメーカーのように「壊れないと次の仕事が来ない」みたいに感じてしまいます。(実際は全員がそうではないと思いますが。)
    もう少し考えれば、裏にも半田ができるはずですし、半田をしないよりももっと良い結果を出すことができます。
    そして半田至上主義ではなく、ガラスカットの仕方でも強度は大きく変わります。
    さて、自分の中では、ここまで安全性を保証できている上で、初めてデザインという段階が出てきます。
    その工法を基本に、壊れ難さをデザインにも工夫して取り入れ、自由にデザインをしユニバーサルデザインとする。こんなデザインは割れやすいとか、湾曲しやすいとか、なんとなくでも必ずありますし、先人達の作った古いステンドグラスが答えを教えてくれます。
    しかし、トラディッショナルなダイヤチェックのようなデザインは構造上デメリット満載なので、工法依存+真鍮などの工夫も一部有効ですね。
    三層ステンドグラスなんていうのも出ていますね。私は全く支持しませんが、それもまたデメリット克服の手段のひとつだと思います。
    ですから、まずデザインありきではないと思うのです。まずユニバーサルデザインありき、です。
    強度はデザインと一体とし、分離することなく関連し存在し続けます。
    鉛毒性もクリアーする環境への配慮、機能・安全、空間デザイン、設置環境のバリアフリーを取り入れたユニバーサルデザインとは、このことです。
    最近の日本語も便利になってきました。
    人のブログでこんなコメントは誠にアンフェアかも知れませんが、善意的に何かを感じとって頂ければ、絶対にご自身の力になると思います。また、このコメントを読んでいる同業者もラッキーだと思いますが、ここまで書くのですから、意見に責任を持つためにも名乗ります。
    私は(株)松本ステインドグラス製作所の松本一郎と申します。はじめまして。
    御社HPにリンクしてくださり有難うございます。
    予想するという行為は楽しいですね。ただの無名な一従業員ですので、正体の予想は外れたかと思いますがいかがでしたでしょう。
    先日は父の話に対し、真摯に耳を傾けて下さったようで、本当に有難うございます。
    同業者ですが、恐らく違う道のりを歩み、これからも違う道を歩んでいくのだと思います。
    この業界で続けていけば、同じ東京ですし、そのうちお会いする機会もあるかも知れません。
    以後宜しくお願い致します。
    市谷のマンションは、私の工房で20年前に製作したもので、鉛組みです。
    毎日数十回~数百回の開け閉めを行なう玄関扉で、20年間湾曲していなかったことに気付かれましたか?
    それだけでも上記の根拠と思っていただけると良いと思います。
    あれから20年経ち、さらに技術工法も改良し上がっています。
    工法が根本的に異なるので、直すのは容易ではないはずです。もう2年くらい前になると思いますが、御社HPで直し方が分からないけれども必死に策を練っている記事を拝見し、興味を持ちました。
    同時期に、璃房さんと同時に見積をしていたのだと思いますが、最終的には破損ガラスを交換し、強化ガラスでカバーしました。
    あれは、何度直しても宅急便屋さんがカートで突入して壊してしまいます。階段を上ってすぐに扉という点で、導線が良くないのかもしれませんし、カートに積みすぎて前が見えないのかも知れません。
    私どもは従業員7名、ステンドグラスの中でも特に、大型鉛パネルのオーダーメイド専門製作のみ扱っています。
    小物やランプ、コパーフォイル、趣味教室工法等ご専門の方とは異なった独自の基準を持っていますので、このコメントの内容も、2割もご理解頂ければ良いかと思います。
    上記のことがステンドグラス全てに当てはまるわけではありませんので、小物にまで強度を求める必要はありません。
    文中に工法とか材料とか、具体的な名称を避けている部分がありますが、独自技術も含みますし、考え方であって、技術指南コーナーではありません。また、デザインから表面処理までのすべての繋がりで「強度」というゴールを得ることができるため、単体で「この材料を使えば」「この工法で作れば」というのでは、十分な強度を得ることはできませんので、誤解を招かないためにも、特定の名称はこの場では控えました。
    どうかご理解下さい。
    以上、下書きでは3画面分でしたが、ブラウザではもっと長いかも知れません。汗
    たぶん世界で一番長いブログコメントでしょうね。ギネスに申請しようかな。
    明日は東京メトロ副都心線の西早稲田駅施工です。W5000×H2500、画家とのコラボです。
    6/14開業ですので、よかったら見に行って下さい。

  • ベートーベン より:

    ご、5画面もありました・・・すみません。。

  • ribo より:

    こんばんは。
    がらすらんどのDさんが「松本ステンドグラスさん、息子さんの代になってもおもしろいかもね」と言っていました。へ~どんな人だろう、っと思ったことがあります。
    長い文、お疲れ様でした。書くのも大変だったでしょう。
    今日は11時まで教室があり文もさーっと読みましたが、かなり専門的ですね。また明日ゆっくり読ませていただきます。
    最初は先輩だと思ったベートーベンさん。すぐに若いと思いました。それでいて古いことを知っている。コメントが届くたびにだんだん特定の人を想像しました。反応を見たくなった意地悪な私の書いたキーワードは、強度は実験では分からない、と面ハンダでも切れる、でした。あとグランエクレールのこともちょっと詳しく書きました。
    強度の実験をした工房を私は松本ステンドグラスさんしか知りません。
    どうも初めまして松本さん。こちらは1度テレビでお見かけしるかな。美の巨人だったと思います。老舗の跡取りとなると私には分からないプレッシャーもあると思います。仕事の実績や規模など違いますが、良い物を残したい気持ちは同じだと思います。
    自分も微力ですがステンドグラスの良さがもっと認められるようにレベルアップしていきたいと思っています。
    これからもよろしくお願い致します。

  • eririn より:

    ベートーベンさんは松本ステンドグラスの方だったんですね♪
    私は2月の出張中にたまたま入った銀座の展示会でお父様の作品のきれいさに感動し、写メを撮らせてもらい、全面半田というもの教えて頂き、「東京はレベル高い。東京でステンド習いたい!」と考え、ネット検索でこちらのブログにたどり着き、riboさんに色々教えていただき4月から上京しアートスクールで勉強してます。
    と言っても、初心者なので上記の強度の話は全然わからないのですが(^_^;)
    全面半田を好きな理由は今のところ単純に「美しい!」です。すいません、素人で(笑)
    とにかく、私の東京行きのきっかけになった作品の作者の息子さん。そして後押しとなったriboさん。
    お二人のやりとりは私にとってワクワクものです♪
    これからもこのブログで色々な考え方や技術を勉強させていただきます!

  • こんにちは。
    Dさんは存じませんが、たしかに私の父は「色々な意味で面白い」というか珍しい人だと、身内が見ても思います。なくてはならない人です。
    最近、DNAの存在を強く感じるようになりました。怖いですね。きっと、あんな厄介なオヤジになるのだと思います。もっと面白くなりそうです。
    意地悪な罠にまんまと引っかかってしまいましたね、私。笑
    強度は実験では分かりませんね。
    デザインでも結果は変わりますし。過去に5回、4種類の強度実験を行なっていますが、すべて一律の基準での比較ができない結果が出ていますので参考程度にしています。それでも何かを得るまで、これからも実験は続けていきます。
    面半田は書いた通り、構造がしっかりしていれば常識外の力を加えない限り切れません。(扉等の生活開閉、風開閉によるイレギュラーな衝撃も常識内と考えます。)
    8年前に私が某店舗に納めたステンドグラスが、その3年後に心無い若者により破壊されました。恐らくカバンなど、衝撃時に接地面積の広いものを全面にわたり2~3回、故意に強打したのだと思います。ガラスは大破しましたが、それでも3~5mmで組んだ鉛は切れませんでした。写真を私の名前のところにリンクしておきます。
    前の長いコメントは私の自己紹介のようなもので、こんなことを考えている奴です。
    ゼネコン物件、文化財調査、修理修復が専門です。
    実績なんて、長くやっていれば勝手に付いてきます。
    以後どうぞ宜しくお願い致します。
    これからもお互い頑張りましょう。
    このHNが何気に気に入っているので、これからもベートーベンの名で書かせて頂きます。呼び名はなんでも結構です。個人情報とかは全く気にしない性質ですので。
    eririnさん、はじめまして。
    このブログに辿り着き、よかったですね。
    私も五味さんの口調とか考え方が面白くてこのブログに居座っています。
    アートスクールのことは、よく存じませんが、頑張って下さい。
    全面半田の美しさに取り憑かれたら、他のものには手を出せません。
    ガラスよりも、鉛にばかり目が行ってしまいます。
    ステンドグラス展に出品したものは、父が25歳の時に作ったものだそうです。
    私の生まれた年です。
    東京はレベルが高いというのは初耳です。横のつながりがないため、みなさんどの程度のレベルであるのかとか知りませんが、私も頑張らなければいけませんね。

  • ribo より:

    eririnさん
    アートスクールは楽しそうですね。今期はプロ志願の人が多いみたいで先生方もやる気がでるでしょう。
    アートスクールでは面半田はしませんが、そのうちベートーベンさんにも会う機会があるかもしれません。それまでは絵付けの技術をしっかり身に付けて、忘れている私にノートを貸してください。
    璃房にもプロを目指している人が入会してますので、eririnさんに負けないように教えたいと思います。見学にきた人にもプロ志願ですか?と聞くようになりました。けれど、どれだけ教えられるかはまだわかりません。
    ベートーベンさん
    写真みました。面半田はやっぱり丈夫ですね。それにしてもあの割り方はひどいですね。こちらまで怒りをおぼえます。
    私の父はとてもへんくつな人です。最近、そのDNAを感じるようになりました。そうなってはいけないのに蟻地獄に落ちて行く、まさにそのような感覚です。理解できない行いも、私にそうなって欲しくないからだと思っています。父親のことを悪く言うのは良くないですね。でも本当にいろいろ教わることがあります。
    西早稲田の大作、楽しみにしています。500か~大きいなと思ったら5000じゃないですか。画家はだれなのかな~見てからのお楽しみにしておきます。
    それからDさんは、いまはKさんでした。背の高いメガネかけた人です。

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璃房ステンドグラス代表 五味理

五味理

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