ステンドグラス悪童日記

ステンドグラスで食べていけるか?

16年前、アートスクールに入学しステンドグラスの道に進もうか迷っていた時期のことを前に書きました、それを見て私も同じ状況ですとeririnさんからコメントをいただきました。
ステンドについて考えることをそろそろ更新しようと思っていた頃なので、返事も兼ねて書きます。
私の場合ですがアートスクールに入学し、この業界に入ったことを良かったと思います。先生方は尊敬できたし、大金を出したので元を取ろうと必死になる性格でした。
ただ田畑さんが私に言ったように「迷っていたら始めてみてはどうでうか」とは正直言っていいものか迷います。前に書いたブログとは矛盾してますね。
予想はつくかもしれませんが、ステンドだけで食べていけるのは少数派です。特に場所を借りて設立した人は大変です。
自分で工房を持った最初の頃は儲からないのは当たり前で、出て行くお金を両手で必死に「行かないで~」と押え込んでるイメージです。
貧乏自慢は機会を改めてしますが、そういう時の為に人は「好きなことをやっているからしかたない」と言い訳します。
私はそんなのは嫌なので、12年の間に少しずつやり方変えながら人並みに稼ぎたいとやってきました。正当な金額なら主張するし、好きなことで利益を得ても悪いことではないですよね。
偉そうなことを言っていいものか迷いますが。才能や環境(人脈やネットなど)はあった方がいいけど1番大事なのは覚悟みたいなものだと思います。
覚悟のある人は、こうしよう!と思った時にはもう何かが違う場所で動き出しているような気がします。いずれ会う人だったり状況だったり。
私の場合は、偶然の出合いには自分の道が間違っていない道しるべに感じます。
良い作家さん達はみんな良い仕事をする覚悟ができていると思います。才能までも引き付けている気がします。(中には悪いものを惹き付けている人もいます。)(ジョークです。)
最後に自分の力でここまでやってきた、ふうなことを言っている私ですが、親にかなりの借金をしました。それが現実です。
私の意見が参考にならないかもしれませんが、工房を始める時に言われた印象に残る言葉をいくつか挙げます。
前の工房のみんなに、「そんな都心で工房設立なんて無理だよ~」と言われた時に、工房長が「もう始めるって決めたんだから」ってみんなに言ってくれました。始めると決めた人に無理だと言っても何の意味もありませんね。工房長は璃房にリンクしてあるミュージデの高井さんです。
アートスクール同期の男性に、工房のオープニングの時に「今からでも遅くないから解約した方が良い」と言われました。この人は本当に心配してくれていると感じました。人によっては思いとどまることも大事かもしれません。
工房が上手く行かない時は恩師の今野満利子先生に「今ががんばりどころですね」っと。短い言葉ですがガンバレそうでした。
私以外の人の言葉ですが参考になったでしょうか?


4 件のコメント

  • neo より:

    eririnさんへ
    よけいな事かも知れませんが、メール書いておきますね!
    愛知在住でしたら守山に(株)十條っていうステンドグラス
    の材料関係を扱ってる会社があります。
    そこでは、制作もやってますから話を聞いてみてはどうでしょうか?
    おススメの教室を教えてもらうのも良いかもね!
    東京まで出てこなくても名古屋近辺にも良い先生はいると思いますし、
    そこで習ってからまた考えれば良いんじゃないかな!?
    おせっかい野郎でした。

  • eririn より:

    ribo様
    早速のお返事ありがとうございました!しかも記事にしていただいて、、
    確かに最終的には「自分自身の覚悟」次第ですよね。
    実は、先日仕事で東京に行った際、とあるステンドグラス展で
    線がとてもきれいなケイムのパネルを凝視していたら
    作者の方が「全面半田してるんだよ」と教えて下さいました。
    「教室ではあまりやらないかもね」とも言われました。
    あ、リンクにある松本ステンドグラスの松本さんという方でした。
    初心者の私は全面半田を知りませんでしたし
    今の教室でもやっている人は見たことありませんでした。
    もちろん教室の先生にお願いすれば教えてもらえるのかも
    しれませんが、この時、趣味としてでなく、将来職業に
    できるように習いたい。と思いました。
    元々、どちらかというと小物より住宅に入れるような
    パネルが作ってみたいう思いもありましたので。
    で、専門的な学校に行きたいと思うようになりました。
    もっと『何がなんでもステンドで食うぞ!!』くらいの
    強い覚悟がないと、とてもじゃないけれどやっていけない
    厳しい世界なんですよね。
    ただ怠け者の私はやるしかない状況に追い込まれると
    やる人間なので、「東京に出て勉強」というのが向いてるのかも?とも思っています(^_^;)
    どうする決めたら報告させていただきます。
    これからもブログに寄らせていただきます。
    この度は相談にのっていただきありがとうございました。
    neo様
    コメントありがとうございました!
    全然おせっかいではありません!ありがとうございます。
    十條さん、有名なんですよね。実は以前、教室を探してる時に電話で聞いたんです。結局、オススメではなく通いやすい近場の教室に入りました。
    まだ習い始めて3ヶ月なのに「東京で!」なんて、自分でも何をそんなに慌てている?と思います(笑)。
    今は近所の教室で週1ですが、neoさんのおっしゃるように落ち着いて、まず十條さんオススメの名古屋の教室で週2~3習うのも手かと思いはじめました。東京に出ること思ったら安いですもんね。
    ただ年齢や経歴考えるとやはり東京で1年集中してという気も・・まだしばらく悩みそうです。
    あ、透明ガラスを使ったパネル。すごく素敵です。
    いつか私もこんなパネルを作って窓に入れたいです。
    長くなってしまいましたが、お2人とも、見ず知らずの私に
    貴重なアドバイスを本当にありがとうございました!
    またコメントさせていただきます。

  • ribo より:

    ステンドグラス協会の作品展ですね。私も行きました。ブログで書いた田畑さんの作品もありました。時計とカレンダーみたいな作品です。いつも変わった作品を作ろうとしているので見るのが楽しみです。
    その他で気になったのが松本さんのパネルです。綺麗に組んであります。きっとガラスカットも正確なんだろうと思います。
    ガラスは高価なものではありませんがデザインにマッチしているといい作品になります。勉強になります。
    面ハンダは強度は増すと思いますがほとんどの工房はしていないと思います。
    私も野外の作品のみ面ハンダしましたが1回だけです。前の工房でもやりましたが、ほとんどは接点のみです。
    面ハンダは好みもありますが最初にどこで習うかで変わってくると思います。アートスクールは接点だけです。
    NEOさんのサイトも見たみたいですね。neoさんもただのおせっかい野郎と思われなくて良かったですね。
    eririnさんの本当に知りたかったのは、覚悟みたいなことではなく卒業後のことかもしれませんね。同じ悩みの人もいると思いますので分かる範囲でまたブログ書きます。

  • eririn より:

    >ブログで書いた田畑さんの作品もありました。
    あ!ありました!クエスチョンマークの作品もあったような・・
    面ハンダはケームの直線を生かすデザインならしない方がよかったり、、、
    作品の雰囲気や目的に合わせて色々な技術があるんですよね。きっと。
    名古屋にいても色々な展示会を見に行けば勉強できますね。
    ネットでこうして教えてもいただけるし♪
    ribo様、するどいです!卒業後のこと気になります。
    でも慌てているわけではありません。
    またいつか記事にしていただければ嬉しいです。では。

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